2024.06.11
NEWS
【インド法友会】青年インドの代表者を目指して
まさかインドで校歌を歌うとは。3月、首都ニューデリー近郊の都市グルガオン。カラオケ付きの日本式飲食店に集まった同窓の12人が輪になって肩を組み、熱く親睦を深めた。
新型コロナウイルスが猛威を振るう前、齋藤誠一名誉会長(1989年工学部卒・日立システムズ)や橘敦志幹事(04年同・Nifast India Pvt.Ltd.原籍メタルワン)を中心に少人数で始まった集いはいまや20人超に。4月には見上真生会長(00年同・Storytelling Consulting LLP)の下、正式な海外校友会「インド法友会」として発足。懇親会を通じ交流を広げてきた。6月に行われた六大学対抗ゴルフでは優勝も果たした。
14億人超が暮らすインドは昨年、中国を抜き人口世界一に。経済規模は拡大を続け、来年にも名目GDP(国内総生産)で日本を抜くとの予測もある。平均年齢は若く、国そのものも青年期にあるような活気とカオスに満ちている。
勢いを反映するように、会員の職種は自動車メーカーやIT、日印を往復しての教育関連事業に現地でデジタルマーケティングのスタートアップ運営など多彩だ。居住地もグルガオン周辺や西部ムンバイ、南部チェンナイなど全土に散らばる。
一方、インドビジネスは一筋縄ではいかない。許認可の煩雑さやインフラの未整備といった課題は山積している。50度近い酷暑や数十メートル先も見えない大気汚染で生活するだけでも楽ではない。それでも進取の気象を持ち、急激に変貌する国で挑戦を続ける仲間の存在が心強い。
植木啓太(10年社会学部卒・時事通信社)