OPEN
卒業生を知ろう

活躍する卒業生Vol.6 真野遥さん(発酵料理家)

真野 遥さんプロフィール

2011年度人間環境学部卒業
(発酵料理家)

子供の頃から環境問題に関心があり、真面目に人間環境学部に入学したものの、いざ学生生活が始まってみると、サークル活動や飲み会が楽しく、遊びにばかり精を出していた記憶があります。もっと勉強しておけば良かったという思いもありますが、当時の私は遊びが楽しくてたまらなかったので、仕方ないかなと思っています。勉強は何歳になってもできますが、遊びはその時にしかできないものが有るからです。

しいて言うのであれば、バンドサークルで初心者からギターを始め、最終的にはライブのオーディションに合格することができたり、ゼミで発展途上国の開発と環境について研究したり、フィールドワークへ行ったりもしましたが、恥ずかしながら”全力投球”と言えるほど努力した自信はありません。そんな遊んでいたツケがまわり、就活は見事に失敗したのですが、その時の挫折経験があったからこそ、今は天職とも呼ぶべき仕事に辿り着き、自分らしく生きているということは自信を持って言えます。

【写真】学生時代はバンドサークルでギターを弾いていました

私は現在、「発酵料理家」という風変わりな肩書きを掲げて、フリーランスとして活動しています。会社には属しておりません。専門分野は”日本酒と発酵食のペアリング”で、これをテーマに料理教室を主宰したり、企業様向けにレシピを提案したり、コラムを執筆したり、イベントやプロジェクトに携わったりなど、幅広く活動しております。時々、雑誌やテレビやラジオなどにちょこっと出させていただくこともあります。元々は、モノづくりへの関心から化学素材の専門商社に就職したのですが、仕事をする中で「一番身近なモノづくりは料理である」と思い至り、食の道へ方向転換して今に至ります。

現在は、京都と東京の二拠点で生活をしており、京都では「自然に寄り添った暮らし」を模索しています。自然から人間を分断した、人間中心主義な暮らし方ではなく、自然と共に暮らしていくには、どうすればよいのか。そんなことを、人との出会いを大切にしながら、探っています。
大学卒業後は紆余曲折ありましたが、巡り巡って「環境」という領域に辿り着いたことは、必然であるように感じています。

【写真】伊勢丹で開催したデモンストレーション

最近思うのは、「自分らしく生きられることが一番幸せである」ということです。一流じゃなくても、上質じゃなくても、完璧じゃなくても、自分らしく生きられたら、それが一番だと思います。

法政大学は自由な校風なので、学生時代にのびのびと過ごすことができたらこそ、今の生き方や考え方に繋がっているのかもしれません。
私よりはもうちょっと勉強した方が良いとは思いますが(笑)、在学生の方には、のびのびと学生生活を送り、それぞれが自分らしくいられる環境を見つけて欲しいと思います。

ブログで現在の活動や京都での暮らしについて綴っておりますので、良かったらご覧ください。