活躍する卒業生Vol.17 齋藤 拓海 さん(JFEエンジニアリング株式会社)
齋藤 拓海さんプロフィール
2015年度理工学部機械工学科卒業
2017年度理工学研究科機械工学専攻修了
JFEエンジニアリング株式会社
私の大学時代は、若さゆえに失敗を恐れず、あれこれ手を出していたという感じでしょうか。
思い返すと、沢山の人に迷惑をかけてしまった記憶ばかりが浮かびますが、今の姿があるのは大学時代に密度の高い時間を過ごすことができたからだと認識しています。
頑張ったこととしては大きく分けて2つ、「研究」と「サークル」が挙げられます。
私は高校生の時に航空宇宙分野の技術者になりたいという思いから、当時、JAXAと連携大学院協定を結んでいた法政大学への入学を決意しました。
願い叶って、JAXAで上記分野の研究を行うことができ、知識豊富な研究者の方々から懇切丁寧にご指導いただきました。
英語が大の苦手な私を海外学会に放り出していただいたのも今となっては良い思い出です。
サークルは企画実行委員会に所属し、小金井祭の運営・企画に携わりました。
有志メンバーで新規企画を発案し、実行できた経験はかけがえのない時間でした。(これまでの人生でトップレベルに精神的負荷が大きかったですが)
実は、航空宇宙分野の技術者ではなく、今の仕事を目指すようになったきっかけはサークル活動にあります。
現在私は、当社が設計および建設を手掛けるごみ焼却施設の新設工事における一機器の設計担当をしております。
1つのプロジェクトは入社してから現在まで一貫して取り組んでいるため大変思い入れがあり、自分なりのアイデアをふんだんにつぎ込んだ自信があります。
その機器も現在工場で製作段階に入っており、竣工する日々を楽しみにしながら業務に取り組んでいます。
その他、3DやAIを駆使した業務効率化ツールの開発担当もしており、インド人技術者と一緒に試行錯誤しながら取り組んでいます。
開始当初は仕事のやり方や着眼点の違いに戸惑う日々でしたが、ある時、日本人だけでは成しえなかった仕事もいとも簡単に解決してくれたことがきっかけで、技術・文化の融合による将来の可能性に人生をかけてみたいと思いました。
彼らは非常に頼もしいパートナーです。
将来は彼らと共にプロジェクトチームを組み、未だごみ焼却施設もない発展途上国に我々が誇る技術を提供する日を実現することが私の夢です。
大学時代に形成された自分の軸は現在も揺らぐことなく、今を生きる活力として深く根付いています。
人生100年時代と言われる現代、多様な生き方が求められる中で、今の在学生には自分を表現できるフィールドを見つけて欲しいと思っています。