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卒業生を知ろう

活躍する卒業生Vol.10 栗原愛美さん(キヤノン株式会社)

栗原 愛美さんプロフィール

2013年度理工学部機械工学科卒業
2015年度理工学研究科機械工学専攻修了
キヤノン株式会社

私は学部4年次から大学院を卒業するまでの3年間、一貫して”研究”を頑張っていました。新井和吉教授の研究室に所属して、JAXA(宇宙航空研究開発機構)との共同研究を行っていました。研究テーマは、国際宇宙ステーション上に衝突するゴミ(スペースデブリ)の危険性を評価するといったもので、JAXAをはじめとする研究機関や大学が参加している『たんぽぽ計画』というプロジェクトの一環でもありました。一流研究員の方々の中で日々研究を続けていくのは、知識が追いつかず大変なこともありましたが、それ以上に毎日が刺激的で本当に楽しかったです。

また、年に数回は自分の研究成果を発表するために学会へも参加していました。大学院2年次には、アメリカで行われた国際学会での発表も経験しましたが、世界中の有識者の方々に自分の研究成果を見せることができ、とても大きな達成感を味わったことは今でも忘れられません。

【写真】大学院2年次にアメリカで行われた国際学会での質疑応答

現在は、キヤノン株式会社で、デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラの設計・開発をする部署にいます。中でも、主に外装部品の設計を担当しています。品質向上の傍らで、コストや使いやすさを追求し続けていく必要があるので、機械工学だけでは語りきれない日々に四苦八苦しています。私自身、中学生の頃から写真撮影を趣味としていて、今でも旅先でカメラを構えたり、友人のお祝い事などの写真撮影をさせてもらったりしています。今となっては”メーカー”側の人間となりましたが、”ユーザー”の気持ちを忘れないためにも、この趣味は大事にしていきたいと思っています。

【写真】会社の連休制度を利用して訪れたエクアドルの赤道記念碑前

法政で過ごした6年間は、本当に充実していたし、やりたいことをとことんやらせてくれました。私の中では、研究に没頭した3年間が特に印象的ですが、教授、研究室の仲間たち、JAXAの方々がいなくては決して成り立たなかったものだと思っています。素敵な御縁をたくさんくれた法政には、本当に感謝しています。自己主張の強い学生だったかもしれませんが(笑)、その声に応えてくださったおかげで今の私がいると言っても過言ではないかもしれません。