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2023.01.17
インタビュー

卒業生インタビューVol. 14 鈴木 雄登さん

――まずは自己紹介と法政大学卒業から現在に至る経緯を簡単に教えてください。

鈴木 2015年3月に経営学部経営戦略学科を卒業した鈴木雄登と申します。
大学では体育会バドミントン部に所属し、卒業後は化学メーカーである東ソー株式会社へ就職しました。
社会人2年目の6月に退職し、数社転職をしたのち、25歳で独立し、27歳で株式会社SURFを設立しました。
現在は、パーソナルジム併設の雑貨店の経営、ファスティング事業、不動産・人材仲介、講演などの事業に取り組んでいます。

――どのようなことがきっかけで転職し、起業されたのでしょうか?

鈴木 東ソー株式会社は第一希望の会社であり、出世していくことを目標に社会人生活を開始しました。
東ソーでは、医療機器を販売するバイオサイエンス事業部に所属し、栃木県全域の病院への営業を担当していました。
仕事に対してやりがいはありましたが、上司に「将来のビジョンはありますか? 今のお仕事は面白いですか?」というような質問をした際に、「そんなに面白くない」という回答が返ってきました。
そこで、自分の仕事が楽しいと思っている方々にお話を聞くために、社外に目を向けて、これまでにまったく関わりのない業種・職種の方々と交友を持つようにしました。
それがきっかけとなり、起業されている方と出会い、自分はどういうことがしたいのかと考え始めました。
そのような出会いを積み重ねていくうちに、起業に対する関心が高まり、会社員をやりながら裏で少しずつ起業の勉強を始めました。

――現在は複数の事業に取り組んでいらっしゃいますが、それぞれの事業の概要について教えていただけますか? 

鈴木 まず、オーガニック商品を販売する小売店を併設したパーソナルジムであるvoyageを経営しています。
「体の内外ともに健康に」をコンセプトに、トレーニング、ファスティング、美容、健康をサポートさせていただいています。
トレーニングは、ボディメイクの大会で日本一になった経験を持つトレーナーがマンツーマンで筋肉の付け方などを指導しています。
一方で、トレーニングをしてムキムキな身体になるのではなく、痩せてスリムな体形になりたいという需要も結構あるのではと感じるため、パーソナルトレーナーと同じ形で、資格を持ったスタッフによるファスティング事業も行っています。
不動産仲介や人材に関しては、自分の会社である株式会社SURFのスタッフで行っているというより、業務委託先と提携して取り組んでいる事業です。引越し希望の方、転職したい方やフリーランスとして働きたいエンジニアの方などを、営業マンとしてフォロー、サポートをしています。
講演については、私自身が社会人1年目の時に何をしたらいいのか分からず、人生はこんなにも迷走するのかと悩んだタイプでした。人は機会さえあれば新しいことにチャレンジできるかもしれませんが、自分には将来のビジョンを明確にしていくための情報が足りなかったという反省があるため、20代の方を中心に若い世代に向けて、月に一回ほど、いろいろな場所で講演をさせていただいています。

――鈴木さんのホームページやSNSなどを拝見させていただいたのですが、さまざまな事業に取り組まれる中で「自分に自信を持って仕事する人を増やすことをテーマにしている」という内容の文章を書かれていのが印象的でした。そういう思いに至ったきっかけを教えてください。

鈴木 私は今でこそ自分にすごく自信を持てています。しかし、大学卒業当初はバドミントンしか取り組んでこなかったことにコンプレックスを感じていました。
同級生は学生時代にゼミやインターンに力を注いでいましたし、会社の同期は語学が堪能な帰国子女が多かったです。
周囲と比べて自分が劣っていると感じていたのですが、ファッションや筋トレのような外側からのアプローチによって、自分の内側も少しずつ変わっていく実感がありました。
社会人8年目の現在でも、自信を持って仕事やプライベートの時間を過ごすことによって、人生の見え方が変わってくるのだということは日々感じています。
コンプレックスを持っていた過去を経て、外側からのアプローチによって内面を変えて、それが自信を持つことにつながるような仕事をしたいと考えるようになりました。

――鈴木さんはSNSでいつもポジティブな投稿をしていらっしゃる印象ですが、それは鈴木さんが自信を持ちながら目標に向けて働いている軸があるからだと感じました。

鈴木 ありがとうございます。実はもう一つ軸がありまして、人に何かを与える存在でありたいということです。
社会人1年目の頃に出会った経営者の方で、いつも周囲の人を笑顔にさせたり、ポジティブな言葉を口にしたりするような方がいました。
当時の私はどうしてそんなに周りの人に何かを与えられるのか、とむしろ違和感を抱いたくらいでした。
その方の影響もあって、今では私も人を喜ばせるために仕事をしています。
人に何かを与えたらそれが自分に返ってくることは、さまざまな経験を通して感じたことですし、それと同じように明るいメッセージを発すると明るい人や明るくなりたい人が集まってくるに違いないと思っています。

――今のお仕事をされている中で苦労された部分、逆にその苦労を乗り越えたからこそ、やりがいを感じるような部分があれば教えてください。

鈴木 幅広い事業を行っているので、どの分野においてもスタートしたばかりの頃はうまくいかないことがたくさんありました。ただ個人的には苦しかったとは捉えていません。
他には、起業したタイミングで一度詐欺に遭ったことがあり、「なんで自分がこんな目に。しかも、こんなタイミングで」と思ったことはありましたが、結局それも自分の選択が招いた結果だと考えています。
強いて言えば、社会人1年目の時、会社の上司とうまく付き合っていくことに苦労しました。
バドミントンの世界、スポーツの世界では、負けたら終わりの実力社会で、人よりも上に行くことが正しいと思って生きてきたので、社会人としての人付き合いとはかなり異なります。
体育会の学生と社会人とで人付き合いの仕方が異なるというギャップは、入社1年目の時に苦労した点です。

(インタビューに同席されているスタッフからの補足)体は強いと言いつつも、相当負荷をかけて仕事をしていらっしゃるので、定期的に体調は崩していましたよ。

鈴木 そう言われて思い出しました。26歳の頃に独立して、その後はある程度仕事が軌道に乗ったのですが、自分のキャパ以上の仕事が舞い込んできたことはありました。
目の前のお客様を喜ばせたいという強い思いがある一方で、時間・人員・資金などの資源は限られており、自分の能力を上回る量の仕事に励んでいました。
それこそ、毎日38度くらいの熱が出て、1か月くらい出社できない時期がありました。ただ、もうすっかり忘れていましたけど(笑)

――不動産や人材の仲介のお仕事はまさに人と人を繋ぐお仕事ですが、大学時代から現在まで、人との繋がりや縁を大切にして、それが良い結果につながったエピソードはありますか?

鈴木 実は、大学時代や社会人1年目、事業の世界に入る前は、いわゆる「都合のいい関係」を作っていた部分がありました。
自分と価値観が合わない人とは距離を取っていたので、今振り返ると後悔しています。
もっとさまざまな方と話しておけば良かったとか、多様な価値観を受け入れるトレーニングをしておけば良かったと反省しています。
そんな後悔があるからこそ、もう二度とそんな思いはしないようにと思い、今ではどんな人とも一生懸命向き合えています。

――そんな風に鈴木さんが変わったのも含め、やはり起業したことが人生のターニングポイントになったのでしょうか?

鈴木 そうですね。事業の世界の勉強を始めて、中々うまくいかないことが続いたとき、自分が変わらなければいけないことの重要性を理解し始めました。
他人や環境を変えることは難しい。人生を大きく変えていこうと思ったら自分を変えた方が早い、というのはことあるごとに実感しました。
何かうまくいかなかったときに、周囲の人や環境のせいにするのではなく、自分の関わり方が間違っていたのだと思い、日々改善しながら生きています。

――最後に、大学や在校生、これからの若い世代に期待することやメッセージをお願いします。

鈴木 とにかく、人よりも行動することの大切さを伝えたいです。
「できない」ということは、「やっていない」だけであることが往々にしてあります。
私自身もタイミングの関係で、興味があるけれどやらなかったことがいくつもありました。
若ければ若いほど吸収できるものが多いはずなので、何か思うことがあればできるだけ早く動いたほうがいいと思います。
また、ビジョンや目標を明確に考えている人と話すことも大切です。
ビジョンとして描く内容は、自分が知っている範囲を超えて描くことはできません。
大学生はもちろん、若い卒業生の方々も、何か刺激のある世界に触れていくと、仕事などでより早く面白いことが実現できるのではないでしょうか。
私は、「人生は、努力をすることを通じて思い描いたことを叶えられる」ことを示し続けることをテーマにしています。
自分がそのように示していくことで、人が自己実現をする際の後押しする存在になることが私のビジョンです。

鈴木社長とスタッフの方々

(同席したスタッフの方にも、鈴木さんと出会った頃の印象を語っていただきました)

髙橋 私が鈴木さんと出会ったのは、ちょうど法人化された直後だったのですが、当時はもう少し尖った印象でした。
同時に、鈴木さんの周りの人は笑顔でいっぱいということをすごく感じて、「一緒にお仕事ができたら面白いだろうな」と思いました。
年齢は1つ年上、社会人的には2つ先輩なので「お兄ちゃん的存在」で、転職やプライベートのことを相談させていただきました。

五十嵐 僕も同じく「優しいお兄ちゃん」という印象で、あとはすごく人を大事にする人だなという印象も持っていました。
出会ったのは4年ほど前、僕が料理人として就職をして3年目で、今後のキャリア悩んでいた時期でした。
その時に鈴木さんから大事なことをたくさん学びましたし、「自分が将来どうなりたいか」を描くことの大切さに気付くきっかけにもなりました。

小川 僕が出会ったのは2年半ほど前で、僕はそのとき社会人2年目、もうすぐ3年目に差しかかるくらいの時期でした。
他のスタッフと似た話になりますが、当時遊園地で働いていた僕も、周囲の人や先輩を見て「今のままで本当にいいのかな」と悩んでいました。
鈴木さんはそんな僕の悩みに共感してくださったことを今でもよく覚えていますし、その共感がとても嬉しかったです。

【プロフィール】

鈴木雄登
株式会社SURF代表
1993年生まれ。2015年に法政大学経営学部経営戦略学科を卒業。
パーソナルジム併設の雑貨店「voyage」の経営、ファスティング事業、不動産・人材仲介、講演など幅広い事業を展開。